たねまき日記|vol.1
taneto編集部での裏側やイベントなどの記録として、「たねまき日記」をはじめてみました。今回はイベントに同行してくれた、アースデイ山梨ユースのメンバーが更新!若い感性に道中とても刺激をもらいました。「日本終わった」なんて、誰が言い出したのか。希望がたくさん溢れていると実感する日々です。
つなぎ・つながる気候アクション会議
主催は、寛容な人柄に引き込まれる武蔵野大学サステナビリティ学科長の白井教授。
地球の未来を考えることは特別なことじゃない
自分の未来を考えること
こんにちは、アースデイ山梨ユース代表の河西果凛です!今回は3/23に参加した『 つなぎ・つながる気候アクション会議』についてのレポートです。アースデイ山梨ユースのメンバーの感想を中心にまとめたので、ぜひ読んで頂けると嬉しいです!
統合的な視点で持続可能な社会をデザインする
武蔵野大学サステナビリティ学科では、環境問題だけを個別に解決するのではなく、さまざまな問題に統合的なアプローチを行い、課題解決ができる社会創造の担い手を育成する場として設立されたそうです。もともと武蔵野大学工学部には環境システム学科があり、環境問題を解決できる担い手の育成を模索してきました。
しかし、持続可能な社会の実現は環境問題の解決だけで完結するわけではなく、経済発展、格差や孤立、あるいは災害への備えなどのさまざまな社会課題の解決を同時に行わなければなりません。
そこで環境、経済、社会を視野に入れた発展と、課題解決ができる担い手を育てるという目的のもと、環境システム学科を発展させる形で開設されたのが、サステナビリティ学科になるそうです。
私も環境問題は個別の課題でなく、社会の色々な要因が複合的に絡み合い、起こっているものだと実感する機会が多々あります。そのためこのような学びができるサステナビリティ学科にすごく魅力を感じ、この場で学んでみたいと感じました。
今回参加させて頂いた「つなぎ・つながる気候アクション会議」の趣旨は、「若者を中心とした気候アクションを企画、実践、提案等をしていくきっかけとなる場をつくること」「武蔵野大学有明キャンパスで活動する同大サステナビリティ学科を起点にして、ボトムアップで活動を広げていくこと」とされていました。
私たちアースデイ山梨ユースの活動拠点は山梨ですが、1歩都内に出てみると環境活動をされている方の多さや意識レベルの高さに驚かされました。同世代でもグローバルで活躍されている方も多く、危機感を感じ、私も頑張らねばと活力になりました。
環境問題をポジティブに捉え直す
私は以前まで、環境問題に対してネガティブなイメージ方が大きく、「2030年までにSDGsの達成やカーボンニュートラルを実現しなければ、将来には現在と同様の生活ができなくなってしまうのではないか」、「将来おばあちゃんになった時にも今と同じような環境で地球に住めるのか」といった不安ばかりを抱き、環境活動を行っていました。
しかし、今回の会議に参加し初めて気候変動についてプラスに捉え、「気候アクションを起こすことで、明るい未来が待っている」という考え方にシフトし、プラスなイメージで捉えることができるようになりました。
気候変動は怖いものという固定観念がありますが、それを打ち破って楽観的に考えるのがとても大切だと登壇者のみなさんから学ぶことができました。
しかし、ポジティブに考えすぎることで、危機感が損なわれてしまうことになってしまうのでないかと不安に感じてしまう部分もあります。難しいと分かっていながらも、意識の面において、ポジティブとネガティブ両方を取り入れていきたいと感じました。
他にも、今回特に印象強いものの一つに「whyの探究」があります。
なにかを始めるにしても、「どうしてするのか?」の部分が明確でなければ、続けていくのが難しいということに深く納得しました。逆に明確であれば、物事を始めたり動かしていくことの大きな糧になるのではないかと思いますし、「whyの探求」をすることによって、見える未来の解像度が大きく変わります。
また、「悩む=成長してるということ」という言葉も印象強く残っています。
今回のような学びの機会では、自分の知識の乏しさを痛感することが多いですが、それと同時に自分1人では出会えなかった言葉にも出会うことができて大変嬉しく感じます。また、1人で学ぶよりも段違いで楽しく吸収することができるように感じました。
悩みながらも仲間と対話で共有をし、解消をしていく。この工程にも大きな価値を感じます。
孤立して環境活動をしていくのではなく、私たちは一緒に活動している仲間を大切に、共に成長しながら活動していきたいと感じる言葉になりました。
Japan Youth Platform for Sustainability(JYPS)さんの発表では、「日本の若者の声を集約し、政策として日本政府や国連機関、そのほかの市民社会にその声を届けていく」という目的に心打たれました。
ローカルな組織で現場感を持って活動することも、もちろん大切だと思いますが、日本社会やグローバルへと視野を広げて行くことも重要ですし、こういった大人の方が主体の会議に参加することで、普段交わることのない方と同じ立場で双方向の対話ができることが羨ましく思いました。
講演後のワークショップは、参加者からその場でアジェンダを出す形式。自分が出したアジェンダについて、ゼミ生さんや、気候変動を専門にされている方に参加して頂き、緊張もありながらも、楽しく学びの深い時間となりました。
当団体からのテーマは「気候変動×青春」。今後のアースデイ山梨ユースの活動のテーマの1つにもなりそうです。
白井教授、ご一緒してくださった皆さん、大変素敵な機会をありがとうございました!
河西 果凛|@671.0l
アースデイ山梨ユースとは、山梨と地球のことが大好きな学生が、自身の目指したい社会へ向けて、やりたいことを実践する団体です。「県民全員がアースデイを知っている」ことを目指して、山梨県の若者の環境問題に対する意識のボトムアップを図っています。
アースデイ山梨ユース|@earthday.yamanashi_youth
note|https://note.com/earth_yama_youth/