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みんなの力で循環する暮らしへ|くるん山梨

いま注目を集める「パッケージフリー」という選択肢

ほしい量だけ買える・ごみが減る・買い物が楽しくなった!と、全国的に量り売りのお店(バルクショップ)が急増しています。ここ山梨でも、今あるものを大切にしながらごみの少ない快適で身軽な毎日を送ろうと「くるん山梨」という団体が立ち上がりました。県内の量り売りのお店やマイ容器を歓迎してくれるお店、梱包なしでお買い物ができるお店を探して、くるんお買い物マップにまとめています。

くるん京都のお買い物マップ。Instagram @kurun.kyoto

パッケージフリーが当たり前の社会へ

みなさんもお買いものの際に、「ごみがたくさん出るなぁ…」と感じたことはありませんか?梱包する際に便利なポリ袋ですが、自然環境へ流失し細かくなったプラスチックはマイクロプラスチックと呼ばれ、最新の研究では一週間でクレジットカード一枚分のプラスチックを食べ、血液や胎盤からも検出されているというほど人の身体にも影響を与え始めています。そんな中、日常的にできる取り組みとして注目を集めているのが、自宅から容器を持ち込んで購入できる量り売りや、容器包装なしでのお買い物。山梨でも取り組む店舗が増えてきました。

月に1回、竹早山荘で開催されるmeguru -low waste shop- YatsugatakeのPOPUP。量り売りを楽しむお客様で賑わいます。

量り売りのお店を経営しながら、パッケージや包みなしでごみの出ない買い物をできればと、マイ容器の持ち込みでの買い物にトライしていた発起人のゆみさん。とあるご縁から、京都で量り売りを身近にするために活動している「くるん京都」を知り、 そこで京都の主催メンバーにご連絡し活動詳細を伺うことになったそう。

「京都では量り売りへの意識調査を実施したり、それをベースに持続可能な消費行動や生活様式を啓発する活動を行うという、地に足の着いた活動であることがわかりました。義務的ではなく、活動自体をみなさんがとても楽しんでいる様子に『これはぜひ山梨でもやりたい!』と惚れ込み、京都のメンバーさんのお力添えを頂きながら仲間を募って活動を立ち上げることになったのが、『くるん山梨』の始まりです」。

今ではすこしづつ登録店舗も増え、広がりをみせている「くるん山梨」。かわいいイラストの入った木製プレートは、端材を使用して一つ一つ丁寧に作られています。

竹早山荘でのPOPUPを一緒に盛り上げるCAMILOTA /カミロータさんご夫妻も、くるん山梨協力店のひとつ。

量り売りのメリットとは?

「量り売りをしていると、購入の仕方をレクチャーしたり、一つ一つ計量している間に生産者さんのことや世間話をしたりするんです。今は誰とも会話をせずに買い物ができてしまうけれど、少し手間がかかることを敢えてすることでコミュニケーションが生まれるんですね。それも量り売りの良さだと感じています」。昔と比べてコンビニやスーパーで手軽に食材が買えるようになった時代。便利な反面、意外と気づかずに失われたものがあったことをゆみさんが教えてくれました。豊かさはこうした手間から生まれるのかもしれません。

Instagramでは協力店のご紹介をしています @kurun.yamanashi

協力店舗は随時募集中…!

まだあまり知られていない、量り売りやパッケージフリーという選択肢。「私たちだけではなくみなさんと一緒にマップを充実させて、環境にもやさしい買い物のスタイルが当たり前の社会にしていきたいですね。くるんのプレートを置くことでお客様に気づいてもらえる機会が出来て、車に容器を取りに行く方も増えたとお店の方が教えてくれました。たくさんの方に知って頂けるように、活動していきたいと思います!」。パッケージフリーのお買い物ができる店主のみなさん、ぜひ「くるん山梨」の活動に参加してみませんか?県内でも、活動拠点になってくれるメンバーも募集中とのこと。参加したい方もぜひDMしてみてくださいね!

くるん山梨

活動拠点|山梨県北杜市
Instagram @kurun.yamanashi

登録店舗や拠点についてのお問い合わせは、くるん山梨 Instagram DM からどうぞ!
*店頭に掲示して頂く木製プレートは制作に時間がかかるため、1口 500円のドネーションをお願いしています。

\くるん京都の活動はこちらで紹介されています/

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