気候変動実態調査アンケート
2024-2025

「今年は暑かった」で終わらせない。
Solutions to Climate Change
気候変動という大きな時代の転換点に立っている今、 日々の中にある一人ひとりの気づきや経験は、新しい解決策を見つけるためのヒントになります。ぜひ、あなたの声を聞かせてください。

気候変動で
何が起きているんだろう?
Climate Change Stories
火傷してしまうほど熱くなった真夏の遊具。減ってゆく外出時間。暦に合わなくなった気温。姿を消してゆく生きものたち。四季の移ろいと共に姿を変える暮らしの風景や、あたりまえにそこにあった自然が、確実に変わりつつあります。
気候変動という言葉を聞いたときに浮かぶのは、海外の森林火災や大規模な干ばつ。ハリケーンや洪水、北極の溶けていく海氷など、そんな遠くの世界の出来事ではないでしょうか?
どこか自分ごとに感じられなかったり、何かしたくても何をしていいのか分からないのは、身近な暮らしの変化と気候変動が結びついていないからかもしれません。

あなたが感じていることは
きっと誰かも感じている。
今必要なのは、これまでに行われてきた事実や数字ベースの情報だけではなく、ニュースで取り上げられることのない、日々のなかで感じている困りごとや不安を、一人一人が言葉にしていくこと。
どこで何が起きているのか?その声をしっかりと届けていくことだと私たちは考えています。

今、みなさんの地域や暮らしの中で、何が起きていますか?諦めたり、見過ごしてしまっている変化はありませんか?
いただいた貴重なご意見は、気候変動対策や生物多様性保全への重要な指針となります。ぜひアンケートにご協力ください。
3月現在のアンケート調査結果/一部抜粋
アンケート調査の結果、気候変動に対する関心が高い層の回答が多くありました。気候変動を災害として認識しており、その影響は深刻であること、自身の生活にも影響する問題であるという認識結果も示されています。気候変動の影響やもたらされた変化は多岐にわたり、農産物の生育不良、屋外活動が抑制されることによる子供の体力低下の懸念、スポーツ等の野外活動ができないといった声が多くありました。今後、より詳細なデータ解析を進めるとともに、行動変容を促せるようデータの活用を図っていきます。3月以降も継続してアンケート調査を行いますので、身近なところでお気づきの点がありましたら、ぜひご協力ください。





Q. 具体的に、気候変動の影響だと感じている変化や困っていることはありますか?
被害の明確なものは被害額なども交えて教えてください。130 件の回答(一部抜粋)
農業においては暑すぎてブドウが育てづらいなど非常に感じる。 暑さも昔とは開け桁違いであるし、雨となってもゲリラ豪雨などまとまった雨が降ることで武道が割れてしまったりと。被害額は明確ではないが、かなりの影響が出ている。
猛暑により子供達の外での活動が減少され、室内で出来るものに変化されたりまたは中止になっている。子供達の体力低下を感じている。海の水温が上がっていて暖かい地方の生物が見られるようになってきた。作物などにも影響がでているなと感じています。知り合いのぶどう農家さんから毎年気候がどうなるかわからないから大変、売りに出せなくなる。など気候により苦労されているのを聞いています。
夏場が暑すぎて子どもを公園で遊ばせられない
夏がとにかく暑く、秋になっても暑さが続く。かなりつらい。 雨が降れば大雨になり、あちこちで災害が起きる。 紅葉がおかしい。なかなか色づかないし、やっと紅葉したかと思えば帳尻合わせ的に一気に葉が落ちる。 クマが町に多く出没するようになった。主因ではないかもしれないが、地球温暖化による影響も大きいと感じる。
自分は趣味でサッカーをしているが、真夏日にサッカーの試合を行った。休憩は10分置きに取られ、バスケのような時間配分となり、スポーツのやり方が変わってしまうと思った。また、それでも熱中症で運ばれる選手は続出し、場合によっては救急車で運ばれたりもしました。そもそも、そんな時期に無理してやる必要がないのでは…と思うと同時に、温暖化が進んでいると感じました。
気温上昇のせいで植物の枯れが以前より多い。 潤って欲しいときに雨ご無く、雨が降れば土砂降りだったり、災害に繋がるほどの大雨になる。 春と秋が短く感じしとしと降る雨が無くなったように感じる。
夏野菜(ミニトマト、キュウリ、ズッキーニ等)が夏の異常高音に為に着花、結実できない事例が増えている。昨シーズン、北杜市の農家さんでは、300本苗を植えたのにも関わらず、数十本しか収穫できず深刻な被害が生じたとも聞いている。キウイフルーツが夏の異常高温と乾燥で生育不良や枯れ込んでいる。7月、9月に熱中症アラートが発令されたことで勤務先の中、高等学校(都内)では、野外での農場実習の授業を取りやめる必要が出てきた。
秋から冬の始めにかけて気温が高く、キャベツや白菜の価格が高く買うのを諦めたことが何度かあった。 夏、昼間は高温で日差しも非常に強く、とても子どもを外で遊ばせられず外出を控えた。
暑さのせいで畑の野菜の実りが悪かった。想定されている温度以上の環境が連続することで実がならなかったと考えられる。 山の川の水量が10年くらいで半分になってしまっている。水生生物の種類も数も激減している。数年前まで簡単にヤゴが見つかっていた場所で全くいなくなっていた。 エアコンなしに生活ができないために体調不良になりやすく、かつ運動不足になっている。室内で過ごす時間はゲームやスマホに依存しやすく危険だと思う。コロナでの巣ごもりをきっかけにゲーム依存になる子どもがいるとも聞いた。
黒系のぶどうの着色不良で商品価値が下がった。 冬も気温が高いので虫が越冬して害虫が増え、作物を食い荒らす。
数年前の夏はエアコンがなくても生活できたのに、近年エアコン+扇風機がないと生活できなくなった
夏の暑さがひどいために日中に子供と出かけることが難しく感じる。買い物や散歩やプールなどの娯楽も何も考えずに外に出ることができなくなってしまった。なにかしら対策をしたり時間をズラしたりあきらめたりすることが増えた。
JA出荷の専業農家をしています。 春は急激な高温でカリフラワーの花が一気に咲いてしまい、温度差による竜巻害が多発しました。初夏の高温でトウモロコシにつく害虫が年々時期が早まり、そして虫の数も増えています。夏場は40℃を超える高温により、茄子の実がやけどしてしまう時期が発生するようになりました。今年の夏の暑さは異常で、保冷剤を4つ入れたアイスベストとファン付きベストを二枚重ねにして仕事をしないと身体が煮えるような感覚になり命の危険を感じる、そんな日々が続きました。