山梨でみつけるエシカルな暮らし

たねまき日記

「環境保全」の定義や「環境」という言葉のイメージを捉え直す


たねまき日記|vol.9

taneto編集部での裏側やイベントなどの記録として、「たねまき日記」をはじめてみました。きまぐれな編集長とゆかいな仲間たちがときたまつぶやきます。今回は私も運営委員を務めている「やまなし環境財団」と、「環境パートナーシップやまなし」主催のイベント「やまなし環境活動推進ネットワークフォーラム」へ参加してきました!イベントの様子と、最近の気づきをつらつらと。

限りある時間の使い方


「今を犠牲にしつづけると、僕たちは大事なものを失ってしまう。今を生きることができなくなり、未来のことしか考えられなくなるのだ」という、オリバー・バークマンの言葉がふとよぎる日々でした。大きな問題を前に不安を抱くよりも、まずは目の前にある大切なことを大切にしていたい。

 
やまなし環境活動推進ネットワークフォーラム

県内で環境保全に向けた活動を行っている団体・企業・高校生・行政等による活動発表や交流を目的に開催している本イベントは、今回で26回目の開催。tanetoとしても、ポスターセッションで活動の発表をさせていただきました。

ポスターセッション発表団体はこちらのみなさま


北杜市立甲陵高等学校 SSH 分析班
北杜市立甲陵高等学校 SSH AI班
白鳳会
山梨県ボランティア協会

固定概念を壊すには、立場を超えた越境体験がいちばん。

tanetoは飲食店の方の掲載をメインにしているので、こうした場へ足を運ぶと「環境」という言葉で人が集まるにしても、全く違うエコシステムがあるんだなーと感じたりします。人の暮らし側から考える環境と、自然を守る人が考える環境って、見えてる世界が全く違うのではないかと気づいたのは最近のこと。

発表の時にみなさんとても頷いてくださったのですが、「環境」という言葉を全面に出すようになってから「ああ、そっちのひとね」「意識高い系ね」というような、ある種の迫害的な空気を感じてしまうけれど、こちら側が「環境」という言葉にとらわれずにこの文脈をどう社会に開かれたものにしていくのか?関わりたいと想えるような親しみやすさをどう生み出せるのかは、これからも向き合っていきたいところ。

とはいえ、私も以前は環境活動家に苦手意識があったのでよく分かるのですが、気候変動や環境問題に対して問題意識を持って捉えると、正義感で語りがちで息苦しくなるし、聞いている方も責められているように感じてしまうんですよね。自分が発信するときにも堅苦しくシリアスになるのをずっと感じていたので、tanetoでは親しみやすくカジュアルな接点をつくれるように意識しています。

「問題を問題だと思うと問題になる」ということを最近は考えていて、目の前の問題に囚われると問題ばかり見えてきて、世界がいやになるじゃないですか。問題を「解決しなければならないもの」とすると、敵対的な構図にもなりやすい。

なので、「問題解決」という枠組みから離れて自分の中にある「好き」という気持ちを起点にしてみたり、何を達成するかではなく、人とどう関わり、どんな関係性を築くのか。どんな暮らしが心地よいのか。今できることやポジティブな変化に意識的を向けたほうが、できることも増えるんですよね。

年齢や職業、バックグラウンドが違う出会いがあると、一人では気づかなかった可能性に気づくことができるというのを私は取材を通して感じることが多いのですが、イベントの中でも普段関わることのない取り組みにふれることができて、新しい発見が沢山ありました。

保全の定義を広く捉え直す

最近おもしろかったのは、環境保全をしているプロの方と自然食品店に行った時に「こういうところに初めて来た」と言っていて、「え?だって洗剤を変えることも、環境保全なのに。笑」なんて話をしていたこと。

直接的に自然に関わって働きかけることが保全だと思いがちで、日々していることは保全だという認識を持ちにくいけれど、なにもハードな保全活動をしていなくたって、日用品の選び方を変えたり、暮らしの中でできる保全もたくさんあるから、そこを捉えながら大きな自然観をもって都市で暮らしたっていい。

「こうあるべき」という固定観念から一度離れて「こんな在り方もある」という可能性に目を向けながら、「環境問題や気候変動解決しなければ」ではなく、好きになってもらえるようなきっかけを作って「人も自然も豊かな暮らし」を実践していく。そんな場作りをしていきたいなーと、発表を通して改めて感じたのでした。


3月1日はいよいよエシカルマルシェです!勝沼ぶどうの丘に遊びに来てね。

岩崎 舞@taneto_mai
エシカルメディア「taneto」編集長。山梨在住、2児の母。セラピスト歴18年。憧れの起業家はYAMAPの春山さん。人生の物語りと哲学、めんどくさくて泥臭いことが好き。

\ オススメ書籍はこちら /

本書は古今の哲学、心理学、 スピリチュアル思想を駆使し、 ウィットに富んだ語り口で、 時間と時間管理を実践的に、 そして深く問い直す。 「すべてのことを終わらせる」 という強迫観念を捨て、 自分の有限性を受け入れたうえで、 そこから有意義な人生を築く方法を紹介する。 本書を読めば時間に対する見方が変わり、 さらには生き方が変わるだろう。 全米衝撃のベストセラー、ついに日本上陸!
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

\ 山梨にエシカルなお店がこんなにあるって知ってた? /

tane map

編集部オススメのスポットをMAPにしました。食べる・買う・遊ぶ場所を探している時に、アクセスしてみてくださいね!

「今年は暑かったで終わらせない」
気候変動のアンケート調査実施中!

pickup

Category

PAGE TOP